つ じ 説 法

 
          <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とっておきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にしたしむ」 小堀卓巌 著
                         
                                 など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「娑婆(しゃば)」                  2009年06月15日 NO・097
 
 
どんなに美しい乙女も いつかは老婆となる
 
 
<解説>
 
刑務所から出てきて 「シャバの空気はうめえなー」 というらしいが
 
監獄に比べれば シャバは天国の代名詞かもしれない
 
 
○○首相や××社長は 何億円という保釈金を払ってシャバへ出てきた
 
まさに地獄の沙汰も金次第であるのか・・・
 
 
だがシャバ(娑婆)本来の意味は 「忍土(にんど)」 「堪忍世界」 であり
 
「苦しみの世界」 のことなのだ この世界は苦しみの世界であり
 
楽しいことはあっても永遠には続かない いつか苦しみに転ずる
 
会うは別れのはじめであり 美しい乙女もいつかは老婆になる
 
とすれば 「美もまた苦しみの因」 となるわけだ
 
 
たとえていうなら この世は満員電車のようなものだ
 
自分が乗ることで それだけ他人に窮屈な思いをさせるし
 
他人もまた自分に窮屈な思いをさせる
 
互いに迷惑をかけたり かけられたりしつつ 堪え忍んで生きている
 
 
これが忍土であり つまり娑婆なのである それぞれが他人のことを考えず 
 
自分勝手なことを始めると この世界はたちまち地獄になる
 
すこしでもシャバの空気をうまくするためには
 
お互い同士の忍耐と思いやりが必要だろう
 
 
 


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最終更新日:2010/11/15