<参考書籍>
・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
など、 主要新聞記事を含む
作務(さむ)
2016年04月01日 NO・259
一日作(な)さざれば 一日食(くら)わず
<解説>
禅堂での畑づくりや清掃などの作業は「作務(さむ)」といい
仏道修行の一環として重要視されている
百丈懐海(ひゃくじょうえかい)はつねづね作務の大切さを説き 自らも実践していた
よぼよぼになってからも 若い禅僧にまじって 草刈りや掃除などに立ち働いた
見かねた僧が百丈の道具を隠してしまった
ところが 作務ができないとなると 百丈は食事もしなくなったのだ
周囲の者が説得して 作務をやめるように頼んだところ
「一日作(な)さざれば 一日食(くら)わず」と頑として耳をかさなかった
最終更新日:2016/04/01