つ じ 説 法

 
           <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」  佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」  ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
                          
                                  など、 主要新聞記事を含む
 
 
   大死一番(だいしいちばん) 大活現成(だいかつげんじょう)  2016年03月15日 NO・259


いちど死んだ人間は さらに大きくよみがえる



<解説>

泳げない人がいるとしよう

この人が泳げるようになるためには まず水に身をまかせて浮くことから始めなければならない

頭で考えたり本を読んだりした水泳法の知識は このとき何の役にも立たないはずだ           


このように 既成の知識や認識を捨て去り 身体の力が 抜けた状態が「無我」である

しかし いつまでもこの状態にとどまっていたのでは 本当に泳げるようにはならないだろう


そこでさらに「無我」をも捨て去ることが必要になる

これを禅では「大活(だいかつ)」と呼ぶ

いっさいの既成知識を捨てた状態が ひとつの「死」であれば

そこから再び復活することが大活なのである

死をくぐりぬけてよみがえると たんなる知識は 大いなる知恵となって その人の身につく

沈むことを恐れずに泳げるのだ


どん底まで落ちた人間は強いといわれる

失うものがなくなれば執着もないからだろう

大活するには まず一度死ぬこと つまり捨て去ることが必要なのである

不死鳥(フェニックス)は 火の中に身を投げて命を燃やし

そこから再びよみがえると言われている

わたしたちも もうひと回り大きく変わるために

つまらぬことに拘る自分を捨て去らなければならない









 
 
 
  


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最終更新日:2016/03/15