つ じ 説 法

 
           <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」  佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」  ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
                          
                                  など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「阿羅漢(あらかん)」                 2014年10月01日 NO・224


頭が回りすぎるために かえって回り道をすることもある
 
  
<解説>

ここに複雑な計算式があるとする

なんとか楽に解ける方法はないかと考えるのは頭のいい人である

とりあえず ひとつひとつコツコツ解いていこうというタイプは

どちらかといえば鈍い人かもしれない

しかし 悟りというものは人の知恵で考えて 楽に得られるものではない

結局は 一歩一歩進んでいくしかないのである


釈尊の弟子のうちに 舎利弗(しゃりほつ)と目連という二大弟子がいた

二人をくらべると 頭のよいのは舎利弗の方である 

彼は 「知恵第一」 と異名をとり 釈尊の弟子のうちでも 抜群の頭のよさであった

釈尊の晩年には 舎利弗が 釈尊にかわって弟子たちの指導をしたほどである

にもかかわらず この二人のうちで先に悟ったのは 目連の方だった           

理由はおわかりだろう           

舎利弗は 一歩を踏み出す前に 入念に準備をしていたのだ

しかし 目連は 貧しい男が旅に出るように着の身着のまま身軽にスッと出かけた


このスタートの差が 悟りへ至る差になったのだ

あれこれ考えて 迷うことなく とにかく前進するのが結局はいちばんの早道である





 
 
 
  


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最終更新日:2014/10/01