つ じ 説 法

 
           <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」  佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」  ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
                          
                                  など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「一大事と申すは 今日只今の心なり」      2013年09月01日 NO・198


先の大事より 今の小事をたいせつにせよ
 
  
<解説>

不測の事態を予測して それなりの準備をすることは必要だが

そのために現在やっていることがおろそかになるのでは 本末転倒である

不測の事態に備えようと心を奪われることが かえって不測の事態を招きかねない

白隠禅師の師・正受(しょうじゅ)老人のことばに

「一大事と申すは 今日只今の心なり」 というのがある

とかく人というのは 先の大事にばかり心をとらわれて 

今 現在をないがしろにしがちだ

本当の大事とは 先に控える大事ではなく 今日只今の心のありようなのだと教える

たしかに いくら先の大事を気にしてみても 今現在の努力がなかったら

その大事がうまくいくはずもない

かつて 鈴木大拙師が試験勉強に苦しむ受験生に一言と請われて

「何百段という石段を下からふりあおいで あんなに高いところまで昇るのかと思うと

しんどいが 足元の一段一段を踏みしめて上がることに専念すれば知らず知らず

頂上に来ている」 と 語ったというが 

まさに 「今日只今」 の大切さをうまく表現した言葉である








 
 
 
  


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最終更新日:2013/09/01