つ じ 説 法

 
           <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」  佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」  ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
                          
                                  など、 主要新聞記事を含む
 
 
   「主人公」                      2012年11月15日 NO・179


一日に何回か自分で自分に 呼びかけてみよう
 
  
<解説>

電車の中や街頭で“一人問答”しているおじさんを時折見かけた

「寒くない寒くない・・・このくらい平ちゃらだぞ」---大声でこんなことをしゃべりながら歩いている

自分で自分の心に言い聞かせる感じがあふれている 

これを見た人は思わず微笑みを誘われる

禅は お気づきのように 明確な自己認識から出発する宗教である

それゆえに 禅僧たちは つねに自分への問いかけを行っている

「主人公」 とは禅の言葉でして 「自分の主人は自分」 の意である

禅僧たちは 何か行おうとするとき まず主人にお伺いを立てるわけだ

『無門関』 によると ある禅僧などは一日に何回も何回も 大声で自分に向かって

「主人公!」 と呼んでは 「ハイ」 と答えていたという

また「オイ 目を覚ましているか」「ハイ」「人に騙されるな」「ハイ」 と自問自答をしていたそうだ

実をいうと 禅僧でない人も 迷った時など 自分の心にいろいろと(無言で)問いかけをしている

それを一歩進めて 大声で問答することをおすすめする

わたしたちはテンポの早い現代にあって つい我を忘れがちになるが

だからこそ 立ち止まって 自己認識をする必要があるのだ

手はじめに まず 「主人公」 と呼びかけ 「ハイ」 と答えることから始めるとよい







 
 
 
  


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最終更新日:2012/11/15