短時間で終えようとあせれば かえっていつまでも終らない
<解説>
日本人はせっかちで 何事も短時間でやってしまおうとする
このあせりが 大事をなしとげる妨げになる
鈴木正三のこのことばは 「一生のあいだに悟りをひらこうと思うな」 という戒めである
悟りとはそんなにたやすく得られるものではないのだ
インド人などは ひとつの寺院をつくるのに数世代もかけるほどだ
弁慶と義経が あるとき飯粒をつぶして糊をつくろうとし
弁慶は早くやろうとし大鉄棒でかき回した
義経は小さなヘラで丹念にやり 結局 弁慶は失敗した
悠揚迫らぬ着実な歩みを心掛けたい
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