お 経 の 話T
 
白隠禅師・坐禅和讃第1句〜44句
 
(東福寺管長福島慶道老大師の法話を参考)
 
 
 


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 [36]   往 ( ユ ) く も 帰 る も 余 所 ( ヨ ソ ) な ら ず
 
 
ひとところにこだわらず 天地をわが天地とし
 
往くも帰るも余所ならぬ境地に暮らせばいいという
 
心に一物なき時は どこにいても緊張なく 自在である
 
思うままに気兼ねなく振舞えという
 
 
 
33〜36まとめ
 
今回は 「自由自在に生きるとは どうすることなのか?」 を説く
 
人間の生き様はいつも善悪 ・ 苦楽 ・ 損得などの二つの対立にこだわるが
 
この因果を乗り越えると門が開かれ 
 
こだわらない一如の境地 (涅槃) に至れる
 
二度ない人生は 「泥田に咲く蓮華」 の如く 「煩悩の世界にも涅槃の花」 を
 
咲かせるようにとの教えである
 
家で台所に立つ方が会社では社長さんであるとか 雲水と共に庭掃除する
 
方が実は管長さんであるとか この行為には 「人間の自由」 があるでしょう
 
本来 決まった形や姿が人生に存在するはずがありません
 
「二も無く三も無く唯一の世界」 であり 「人の本性に二も三も区別もない」
 
「今の自分に忠実になり けがされず一心に生きる姿が仏なり」 と説く
 
自分がいる今の場所が自分に与えられた最良の場だと受けとめて
 
「仏性で生き抜く自覚をする」 その上で 「自分を知り善行を積んで行く」
 
という 充実した真実の人生を生き抜くことこそが仏の姿である
 
 
                              2005年12月27日
 
 
 
 



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