お 経 の 話U

 
<参考文献>
 
                        * 「般若心経現代語訳」 東福寺派本願寺 ・ 稲栄和尚 (S10年)
 
                        * 「一切は空 ・ 般若心経」 天竜寺管長 ・ 平田精耕著 : 集英社
 
                        * 「般若心経」 妙心寺派龍源寺住職 ・ 松原哲明著 : 三修社
 
                        * 「般若心経」 ビギナーの為 ・ 遠藤誠著 : 現代書館
 
                        * 「こだわりを捨てる ・ 般若心経」 ひろさちや著 : 中央公論社
 
 
 
 
 

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 [1]   摩 訶 般 若  波 羅 蜜 多  心 経                                  
 
【経文】
 
摩訶般若 波羅蜜多 心経
 
【読み方】
 
マカ ハンニャ ハラミタ シンギョウ
 
【現代語訳】
 
大智慧によって理想の彼岸に到るべき大切なる佛の教
 
【主要な語句説明】
 
 * 摩訶    : 大きい意味 大乗 (大きい乗り物) のこと
 
 * 般若    : 叡智の意味 本質を見抜く直観力のこと
 
 * 波羅蜜多 : 「彼岸に到る」 和尚の小話 05年9月参照
 
 * 心経    : 中心の心そのもの 肝心かなめの経のこと
 
 
<解説>
 
般若経群の集大成が 「大般若波羅蜜多経 ・ 六百巻」 四百八十万字であり
 
これら膨大な経典のエッセンス ・ 総目次が 「般若心経」 二百七十六字である
 
といわれる
 
和尚の小話 (彼岸 : 05年9月) で解説したように
 
仏教とは 絶対的な真理そのものとなられた佛 (釈迦) が 私たち凡夫が
 
いかにして迷いの世界=此岸から 解脱 ・ さとり=「到彼岸」 して自らも
 
限りなく仏に近い生き仏=良き人格者となるかを 教えたのである
 
いかに仏の教えとはいえ 一般在家の身である人には
 
なかなか理解しにくいものである
 
しかも 教えを学び それを実践せよといわれても
 
雲をつかむような話で 途方にくれる
 
ところが そんな私たちに うってつけのシロモノがこの 「般若心経」 なのである
 
この経典には お釈迦さまの教えが
 
実に能率よくコンパクトに収められているのである
 
しかも 中国や日本で これほど親しまれた経典を他に見つけることが出来ない
 
この経典を理解することで 抱える悩みや問題解決の手がかりが
 
見つかるはずである
 
経典の題目は言い換えると 「佛(釈迦)が説かれた 悟りの世界(彼岸) に渡る
 
ための 偉大な智慧の精髄を示した お経」 という意味になる
 
迷いの世界にいる私たちが どのようにして 「摩訶般若」 (偉大な智慧)を
 
身につけて 悟りを開くかを教えている
 
 
                                   2006年5月2日
 
 
 
 



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