つ じ 説 法

 
           <参考書籍>
 
            ・ 講 談 社 「禅語百話」  佐藤俊明 著
            ・ ごま書房 「一日一禅」  ひろさちや 著
            ・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
            ・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
                          
                                  など、 主要新聞記事を含む
 
 
   “法”とは水の流れ去ることなり               2017年03月01日 NO・277


このやり方しかないと固定したとたんに
やり方の欠点が表われる



<解説>

若いころに これぞ「真理」と感動したことばも 年を経るにつれて次第に色あせ

つぎつぎと新しい「真理」に 変わっていくものだ           

青年の日の「真理」を後生大事に 守り続けている人がいるとしたら

私はやはり首をかしげざるを得ない


浄土真宗の先達である曽我量深(そがりょうじん)に

「法とは水の流れ去ることなり」ということばがある

「法」という文字は さんずい つまり“水”に“去る”と書くように

とどまることなく流れ去っていくのが「法」

仏教でいう真理の正しいあり方であるというわけだ


禅でも 真理に唯一絶対のものはなく 師にとっての真理など

弟子にとっては糞の役にも立たぬと言い切る


ところが わたしたちはともすれば目の前の真理にとらわれ 固執してしまう

年をとればとるほど この傾向が強くなる           

仕事のやり方にしてもそうだ こうすべきなのだという固定観念にとらわれ            

工夫・精進をおろそかにする

だから停滞もするわけだ

あらゆる角度からたえず検討を加えてこそ 物事の正しさは保たれる

真理は わたしたちとともに成長し 変化していくべきものである









 
 
 
  


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最終更新日:2017/03/01