<参考書籍>
・ 講 談 社 「禅語百話」 佐藤俊明 著
・ ごま書房 「一日一禅」 ひろさちや 著
・ 新 潮 社 「仏教とって おきの話」 ひろさちや 著
・ 淡 交 社 「禅語にした しむ」 小堀卓巌 著
など、 主要新聞記事を含む
一水四見(いっすいしけん)
2016年05月01日 NO・262
すべての物は 心が生み出した「幻」にすぎない
<解説>
以前 酒きき比べをやったことがある
異なるブランドの酒をつぎつぎと回し飲みし そのブランドの当てっこをした
案の定 毎回それぞれがてんでばらばらの名前を口にし
全員がピタリと正解を言い当てたことは一度もなかった
仏教に「一水四見(いっすいしけん)」という言葉がある
同じ「水」を見ても 天人はそれを宝で飾られた池と見る
人間はただの水と見る
魚は自分のすみかと見る
餓鬼は膿血と見る
つまり 酒の味といい 水の見え方といい
すべては わたしたちの「こころ」がつくり出した幻にすぎないのだ
最終更新日:2016/05/01