・・・ 般若心経の一節
悟りを得るには 「無」 の関門を くぐり抜けねばならない
<解説>
禅門の宗派で重んじられる書に 「無門関」 というのがある
著書は宋の禅僧 「無門慧開」 (むもんえかい) で
古人の公案四十八則を評釈したのがその内容だ
中身はともかく書名だけはどこかで見聞きした方もいるだろう
では 「無門関」 という書名の由来はどこからきているか
無門関とは 「無の関門」 の意味である
禅の世界に入るには ぜひともこの 「無の関門」 を通過しなくてはならない
そんな意味をこめて 慧開は その書を 「無門関」 と名づけた
慧開は 今から七百年前の人であるが その在世中に早くも日本に伝わり
各宗門で広く読まれた
|