お 経 の 話T
 
白隠禅師・坐禅和讃第1句〜44句
 
(東福寺管長福島慶道老大師の法話を参考)
 
 
 


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 [28]   福 を 得 ( ウ ) る こ と 限 り な し
 
 
仏のありがたい 「福」 が授けられる
 
即ち その仏とは 皆さん一人一人の善行であります
 
 
 
<21〜28まとめ>
 
ここでもまた 「禅定」 の言葉が出てきました
 
禅定の力は 実に広大無辺で あらゆる芸術 ・ 芸道 ・ スポーツなどの 妙技
 
をはじめ すべての社会生活の正しいあり方が おのずとこの禅定から出て
 
くるのであります
 
古人は 「禅とは心の名なり 心とは禅の体なり」 といっておられる
 
禅とは人間性の真実をいうのであって それは万人の問題である
 
ずばり 「人間性の真実をつかみ しっかりと安定感をうることが 禅定である」
 
言い換えると「人間性の真実をつかむのを名づけて禅となし そこにしっかり
 
と安定感をうるを名づけて定となす」 と教える
 
真実をつかみ しっかりと安定感を持ってこそ 正しい社会生活が実現する
 
のです
 
 
「禅」「坐禅」 などの文字がでてくるが 禅宗という一宗派の狭い話ではない
 
あらゆる宗派はもちろん 人間のいとなみの全てが「真実の自己を自覚する」
 
ことに帰する意味で これらの語句を宗教全体の教えとして受け止めて欲しい
 
 
最近テレビのインタビューなどで 芸術 ・ 芸能 ・ スポーツなど 多くの専門
 
分野で何らかの成果を得た際に その取り組みの精神状態を 「平常心」 と
 
いう言葉に置き換えて安易に表現されることが多くなった
 
全く間違っているとは断言しないが もう少し重たいものだと知って欲しい
 
「禅のこころ」が一般人に受け入れられていることは大いに結構なことである
 
尚 「平常心」 の解説は 和尚の小話3回シリーズ (7話〜9話) で近々に
 
ご紹介したいと考えています
 
 
                               2005年10月21日
 
 



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